MENU

疾患別

疾患別

疾患名

疾患の主な症状

子宮筋腫
その大きさ、できている場所(子宮の外側か内側かなど)、筋腫に伴う症状(生理痛、月経量など)、年齢、妊娠希望かどうかにより、手術をした方が良いかどうかを判断します。定期健診を受け小さいうちに発見しましょう。ごく小さいものを含めると77%の女性に子宮筋腫があると言われています。
子宮内膜症
30歳代の女性に大変多い疾患です。当院で帝王切開をした産婦さんのほとんどの方に子宮内膜症の所見が見られます。月経の始まる10歳代の頃から生理痛の強い女性は10年くらいして子宮内膜症を発症する事が多いため、10歳代の頃から低用量ピルを飲んで子宮内膜症の発症を予防する事が大切と言われています。症状の程度によって治療法が異なります。早めの対応が大切です。
卵巣嚢腫
良性から悪性まで色々な種類があります。超音波画像である程度の判断が可能です。良性で小さいうちであれば主要部分を摘出し、正常の部分を残す事ができます。卵巣嚢腫は進行するまで自覚症状がほとんどない事が多く、5~6cm以上になると突然茎捻転を起こし、強い腹痛に襲われ救急搬送される事があります。悪性の場合、放置すると肺や肝臓など他の臓器に転移する恐れがあります。半年か1年毎の検診が大切です。
子宮頸がん
近年若年化しています。そのほとんどは人パピローマウイルス(HPV)の子宮頚部への感染が原因です。性交渉により感染します。性交渉の始まる10歳代中頃に感染し、10年くらいしてから癌が発症すると言われています。毎年約1万人が発症し、約2800人が死亡しています。年一回の定期健診で、癌になる前の段階で発見され治療が可能です。定期健診が最も大切な疾患です。
子宮体癌
子宮頸がん同様若年化し増加しています。原因は食事の欧米化、未産婦や初経が早く、閉経が遅いなど長期的にエストロゲンの刺激に晒されている事が原因と言われています。年間約16000人が罹患し約2800人が死亡していると言われています。30歳代後半からの不正出血は必ず子宮内膜の細胞診が必要です。
性感染症
クラミジア、外陰ヘルペス、膣カンジダ症、トリコモナス膣炎、などがありますが、近年、梅毒が増えています。症状は、おりものが多い、お腹が痛いなどありますが、無症状のうちに進行してしまう事もあります。進行すれば卵管に炎症を起こし、不妊症の原因となる事もあります。おりもの、お腹の痛みなど少しでも気になる事があれば、早めの受診が大切です。
月経困難症
生理痛の原因は強い子宮収縮によるものです。10歳代で未産婦の場合、子宮頚部が狭いため、月経血を押し出すのに強い力が必要です。そのため、子宮が強く収縮します。この時、月経血が逆流して卵管を通り腹腔に入る事や、子宮の壁の中に押し込まれてしまう事があります。この月経血(内膜を含む)が、生理の度に少しずつ成長して子宮内膜症となります。お産を経験すると通り道が緩み一般的に生理痛は軽くなります。
月経前症候群(PMS)
月経前症候群とは、月経前3~10日間続く身体的あるいは精神的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものを言います。約90%の女性が経験しているという報告があります。症状としては頭痛、腰痛、浮腫などの身体的症状、イライラ、うつ、不安などの精神的症状があります。治療は、漢方薬、低用量ピルの使い分け、SSRI(セロトニンを増やす薬)、生活習慣の改善、リラクゼーションがあります。
不妊症
排卵はあるか、卵管は詰まってないか、精液検査は大丈夫か、これらの確認が大切となります。タイミング療法で55%くらいは妊娠すると言われています。
更年期障害
45歳から55歳までを更年期と言いますが、40歳頃から卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減少し始め、脳にある卵巣の働きを制御する視床下部という所の自律神経中枢の働きが乱れる為、ホットフラッシュ、いらいら、不眠、疲れなど不快な症状が出現します。こうした症状がなくとも、いつの間にか骨粗鬆症(骨がもろくなる)、肌の衰え、高血圧、高脂血症、糖尿病、認知機能の低下など老化が始まります。早めに血液によるホルモン検査や骨密度検査を受け、老化の進行を予防する事が大切です。
骨粗鬆症
女性は40歳を過ぎた頃から、卵巣の機能が低下し始め、エストロゲンが減少する為、骨粗鬆症になりやすくなります。40歳を過ぎた頃から骨密度の測定、血中エストロゲンの測定を行い、食事や運動にも配慮した生活を心がけ、骨を丈夫に保つ工夫が必要となります。何より予防が大切です。早めにご相談ください。
膀胱炎
女性は肛門と尿道口が近い為、腸内細菌(主に大腸菌)による膀胱炎にかかりや易いのです。尿が近い、尿をし終わる時に痛むなどの症状があります。早く治療しないと、膀胱粘膜が傷つき血尿が出たり、更には腎盂炎を起こして突然高熱が出たりします。早めの治療が大切です。
子宮下垂・子宮脱
子宮は、複数の靭帯や骨盤底筋によって支えられお腹の中に収まっています。分娩や長時間お腹に力の入る仕事をしている人は、年齢とともに靭帯や骨盤底筋が緩み、子宮が下がってくる事があります。子宮脱の95%は分娩経験者と言われています。骨盤底筋を締める体操や、ペッサリー、手術などにより治療します。軽いうち、高齢にならないうちが治療に有利です。
萎縮性膣炎
エストロゲンという女性ホルモン欠乏により、加齢とともに、外陰部の乾燥、かゆみ、痛み、圧迫感、性交痛などの症状が出てきます。膣の自浄作用が低下するため黄色い汚れたおりものが出る事もあります。膣粘膜が萎縮し、膣壁から出血する事もあります。エストロゲンや漢方薬治療で改善します。早めに受診してください。
外陰部に異物が降れる
小さいブツブツであれば、尖形コンジローマ、ピンポン球の大きさでやや柔らかければ、子宮脱かもしれません。何れにしてもすぐ受診が必要です。